昨今何かと話題に上がる『値上げ』。
総務省が公表した2023年7月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は前年同月比で3.1%上昇しています。(2023年8月18日 日本経済新聞)
このようなインフレの影響は釣具に対しても例外ではなく、多くの釣具メーカーが価格改定に乗り出しています。
その値上げ率は原材料や原油、輸送費などの高騰を受けて約4%〜13%にもおよび、決して低いと言えるものではありません。
そこでこの記事では人気釣具メーカー10社の最新の価格改定情報をまとめてお伝えします。お得に釣りを楽しむ方法も紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてください^^
当記事で紹介する値上げ率の計算は商品価格や値上げ率の公表が行われていない場合、amazonの参考価格の推移を基に算出しています。
当記事は2023年9月21日現在の情報を基に作成しています。最新の情報は各メーカーのサイトをご確認願います。
- お得に釣りを楽しみたい人
- 人気釣具メーカー各社の値上げ率を知りたい人
- 値上げに対する解決策を知りたい人
1.【概要版】釣具の価格改定(人気釣具メーカー10社)
ここからは人気釣具メーカー10社の最新の価格改定概要をお伝えします。
SHIMANO(シマノ)
約3%~7%
- 価格改定時期
2023年2月2日〜
- 価格改定の発表日
2023年1月20日
- 商品例
※以下リンク先の価格は価格改定時と変更になっている場合があります。
77,400円→79,800円
(+2,400円)
88,800円→95,000円
(+6,200円)
- 公式HP
DAIWA(ダイワ)
約4%~16%
- 価格改定時期
2023年1月20日〜
- 価格改定の発表日
2022年12月19日
- 商品例
32,000円→33,300円
(+1,300円)
15,500円→16,800円
(+1,300円)
- 公式HP
AbuGarcia(アブガルシア)
約5%~10%
- 価格改定時期
2023年3月〜
- 価格改定の発表日
2023年2月1日
- 商品例
29,750円→32,800円
(+3,050円)
10,414円→15,400円
(+4,986円)
- 公式HP
megabass (メガバス)
約3%~5%
- 価格改定時期
2019年6月〜
- 価格改定の発表日
2019年5月20日
- 商品例
1,992円→2,091円
(+99円)
62,847円→64,650円
(+1,803円)
- 公式HP
Deps(デプス)
約2%~7%
- 価格改定時期
2022年4月1日〜
- 価格改定の発表日
2022年3月8日
- 商品例
4,700円→5,000円
(+300円)
1,500円→1,600円
(+100円)
- 公式HP
evergreen(エバーグリーン)
約5%~24%
- 価格改定時期
2023年3月1日〜
- 価格改定の発表日
2022年2月17日
- 商品例
850円→1,050円
(+200円)
20,000円→21,000円
(+1,000円)
- 公式HP
major craft(メジャークラフト)
約10%
- 価格改定時期
2023年1月1日〜
- 価格改定の発表日
非公開
- 商品例
8,400円→9,000円
(+600円)
580円→630円
(+50円)
- 公式HP
Tailwalk(テイルウォーク)
約4%~7%
- 価格改定時期
2022年2月1日〜
- 価格改定の発表日
2022年1月31日
- 商品例
8,900円→9,290円
(+390円)
8,663円→9,245円
(+582円)
- 公式HP
palms(パームス)
約2%~11%
- 価格改定時期
2022年9月1日〜
- 価格改定の発表日
2022年8月8日
- 商品例
28,888円→29,340円
(+452円)
3,080円→3,410円
(+330円)
- 公式HP
JACKALL(ジャッカル)
約1%〜30%
- 価格改定時期
2022年9月1日〜
- 価格改定の発表日
2022年9月1日
- 商品例
1,510円→1,550円
(+40円)
13,800円→15,000円
(+1,200円)
- 公式HP
2.【重要】釣具の価格改定まとめ(人気釣具メーカー10社)
人気釣具メーカー10社の最新の価格改定情報を一覧表にまとめました。
メーカー | 改定率 | 改定日 | 発表日 | リンク |
---|---|---|---|---|
約3〜7% | 2022年2月2日〜 | 2023年1月20日 | ここをクリック | |
約4%~16% | 2023年1月20日〜 | 2022年12月19日 | ここをクリック | |
約5%~10% | 2023年3月〜 | 2023年2月1日 | ここをクリック | |
約3%~5% | 2019年6月〜 | 2019年5月20日 | ここをクリック | |
約2%~7% | 2022年4月1日〜 | 2022年3月8日 | ここをクリック | |
約5%~24% | 2023年3月1日〜 | 2022年2月17日 | ここをクリック | |
約10% | 2023年1月1日〜 | 非公表 | ここをクリック | |
約4%〜7% | 2022年2月1日〜 | 2022年1月31日 | ここをクリック | |
約2%〜11% | 2022年9月1日〜 | 2022年8月8日 | ここをクリック | |
約1%〜30% | 2022年9月1日〜 | 2022年9月1日 | ここをクリック |
上表から釣具の値上げ率の平均は約3.9%〜12.7%であり、全体の平均としては約8.3%の値上げとなることが読み取れます。また、この表から読み取れる重要なメッセージとして値上げ時期が挙げられます。それは、
多くのメーカーが値上げを1月〜3月に実施する傾向がある。ということです。
気温が上がり始め過ごしやすくなる4月〜7月は釣りのベストシーズンと言えます。このタイミングより少し前に値上げされやすいということです。
裏を返せば、釣具はシーズン前に購入することで約8.3%も安く購入できる可能性があることを示します。
また、メガバスが2019年から価格改定がないことにも注目しましょう。
多くの釣具メーカーが値上げに踏み切る中、1社のみ値上げをしない。このような可能性は極めて低いからです。つまり、近い将来に値上げを行う可能性が高いという事です。
3.値上げに負けないお得な釣りの楽しみ方
釣具が高くなったと感じるのは、手持ちの資産価値が下がったためです。
資産価値が下がったのならそれを上回るポイント還元や利回りなどを獲得すれば良いだけです。
つまり、値上げ率に負けなければ良いだけです。
値上げ率が5%なら6%の利回りを目指せば良いのです。
そこで、ここからは値上げに負けない「お得な釣りの楽しみ方4選」をご紹介します。
【お得な釣りの楽しみ方:その1】ふるさと納税の活用
ふるさと納税は簡単に言うと、来年支払う所得税と住民税を今年のうちに支払うことで寄付金の約30%分の返礼品を受け取ることができる制度です。
所得税と住民税はふるさと納税をしてもしなくても給料から天引きされています。
同じ税金を支払うのであれば、せっかくですので好きな自治体を寄付で応援して、返礼品を頂いた方がお得ですよね^^
ふるさと納税を活用することで約10〜30%の還元率でお得に釣具を手に入れられますので活用するのがおすすめです。
【お得な釣りの楽しみ方:その2】株主優待の活用
株主優待を活用することでもお得に釣具を手にすることができます。
配当利回りと優待利回りを合わせた総合利回りが約6%になる株式があるほか、優待利回りを上手く活用することで総合利回りを10%以上にも上げることができます。
また、釣り関連メーカーの他にもキャンプメーカーでもアウトドア用品を調達することが可能です。
例えばスノーピークの株主優待を使用すると割引上限である30万円の買い物をした場合、45,000円分の割引を受けることができます。
この通り、株式を活用することで配当金や優待で約1,000円〜2,000円分の補填は簡単にできてしまうのです。
【お得な釣りの楽しみ方:その3】釣具屋のお得システムの活用
釣具屋には割引制度やポイントカードといったお得に釣具を購入する方法があります。一例として「釣具のお得システム3選」をご紹介します。
お得システムその1:ポイントの活用
釣具屋には購入金額に応じて獲得できるポイント制度があり、多くは100円の購入金額に対して0.5〜1%のポイントを付与する仕組みとなっています。
また、「釣具のキャスティング」では『ゲツマツGOGOクーポン』をアプリ内で配布しています。
このクーポンは毎月最終週末にクーポンを提示して税込5,500円以上購入すると、通常購入時に獲得できる1%のポイント還元に加えて、さらに500ポイント獲得できるクーポンです。
例えば5,500ちょうどの買い物をした場合、基本還元率1%と併せて500ポイント獲得できますので、
(5,500円×1%+500円)/5,500円≒10%
と計算できますので、約10%OFFで釣具を購入することができるという事です。
お得システムその2:釣具の売却
倉庫に眠ったままの釣具があるのなら売却を検討してはいかがでしょうか?釣具屋には「釣具の買取」を実施している店舗があります。
ただし、当ブログでは単に釣具を売却するのではなく『より一層お得に釣具を売却』することをご提案します。
例えば「釣具のキャスティング」では」「キャスティングポイントでの中古買取」を実施しています。
キャスティングポイントでの買取なら、現金買取査定額の「20%アップ」で買取してもらえます。
また、通常は「かめや釣具」では商品券での買取で買取額が現金買取額の20%増しで行っているほか、毎月『5』のつく日(5日・15日・25日)は「かめや」商品券での買取で現金買取の50%UPになります。
お得システムその3:セールの活用
釣具屋では釣具をお得に購入できるセールを開催しています。
例えば「上州屋」ではリニューアルセールやオータムセールなどを実施しています。『リニューアルオープンセール』では各種ルアー用品の購入でメンバーズポイントが10〜20倍になります。
この他にも『バス・ソルトルアーPOWERUPリニューアルセール』や『秋の爆釣応援祭SALE』など、お得なセールを開催しています。
セール情報は上州屋ニュースにて紹介されており、これらをうまく活用することでお得に釣具を購入することができます^^
【お得な釣りの楽しみ方:その4】モニター・テスター、アングラーズマイスターの活用
釣り業界では「モニター・テスター」「アングラーズマイスター」といった制度を設けている企業があります。
モニター・テスター
モニターやテスターに採用されることでモニター価格で釣具を購入できたり、釣りイベントへの招待といった様々な支援を受けることができます。
一例として、Gomexusのモニターに採用された場合次のような特典が用意されています。
モニター特典:
GOMEXUS現行製品、未公開サンプル、社内限定品、アウトドア用品、撮影機材などを提供。
モニターのパフォーマンスに応じて他のサポートが提供される場合がある。
アングラーズマイスター
「アングラーズマイスター」とは、釣りSNS「ANGLERS」公認釣り人のことです。
アングラーズマイスターに選任されると年間120万円の活動支援を受けることができる他、各種イベント・メディア出演の招待を受けることができます。
さらには他のアングラーズマイスターとの交流が広がるほか、釣りメーカーやメディアとの繋がりを作るチャンスにもなりますので、お得に釣具を購入できる以上のメリットがあるのがアングラーズマイスターです。
4.もちろん値上げのニュースは悲しいが・・
国際決済銀行(BIS)が21日発表した8月の円の実質実効為替レートはこれまで過去最低だった1970年8月(73.45)を53年ぶりに下回りました。(2023年9月21日 日本経済新聞)
釣具メーカーにおいては円安の影響による輸入価格の高騰が商品価格に影響する可能性があり、海外製品を多用するメーカーは円安が長いと今後も値上げを行う可能性があります。
しかしながら、値上げは必ずしも悪いことではありありません。
もちろん値上げのニュースは悲しいですが、メーカーは臆することなく適正に価格改定を行うことが必要かと思います。なぜなら高品質な釣具やサービスを提供し続けることが重要だからです。
例えば商品の生産コストの上昇を商品価格に転嫁しない場合、経営は悪化し安定的な商品の供給が困難になります。
このため、適正な価格改定は「釣り人への利益供与」や「釣り業界の発展」にも寄与するため必要な事だと思うのです。
最後までご覧いただきありがとうございました。