『2023年最新』【陸っぱりとは?】”全5エリア”の攻略方法を徹底解説|海釣り編

陸っぱり
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陸っぱり(おかっぱり)とは「川岸や堤防などの陸上から釣ること」です。陸っぱりは「陸釣り」や「岸釣り」などと呼ばれることもあります。

この陸っぱり。

船釣りに比べると手軽なのが魅力ですが、釣りを始めたばかりの方はどこで釣りをすべきか分からないという方も多いでしょう。

釣りの情報誌を片手に釣り場に向かったが釣果が得られなかった」という事もザラです。

そこで、多くの方に陸っぱりの楽しさを知って頂くべく、陸っぱりからの狙い方をエリア別にご紹介します。

この記事を参考に、ぜひ釣果アップを目指してください^^

釣りは水温や魚の行動パターン季節や地形によって釣果に大きな差が出るため、幾つもの釣り場を知ることが釣果アップに繋がります。陸っぱりの様々な釣りを知り、釣り場ごとの「狙うポイント」を効率的に攻めていきましょう。

この記事がおすすめな人
  • 陸っぱりでの狙い方を知りたい人
  • 釣果を上げて周りとの差をつけたい人
  • 自分の力で釣り場を見つけられるようになりたい人
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1.陸っぱりとは?

船を使った釣りは魚のいるポイントにピンポイントでアプローチできるため、釣果が上がりやすく、サイズアップを期待できるのが一般的です。

しかし、船釣りにはお金がかかる・出航時間が決まっている・出航する日を選べないといったデメリットがあります。

陸っぱりからの釣りであればこのようなことを気にすることなく手軽に釣りができますが、その一方、広大な釣り場の中で狙うポイントが分からず途方に暮れてしまう方も多いでしょう。

そこで、ここからは陸っぱりの代表的なポイントである堤防・漁港・港湾・サーフ・河口・磯・岩礁帯の特徴をご紹介します。

陸っぱりの釣り場【堤防】

海釣りの中でも最もポピュラーな釣り場が「堤防」です。

堤防は比較的足場が良く、釣り公園といった釣りのために整備された施設もあるためファミリーフィッシングにオススメのエリアです。釣り初心者の方はトイレや釣具屋へのアクセスが良い場所を選びましょう。

堤防エリアは堤防により潮の流れに変化が生じることでエビや小魚が集まりやすく、それらを狙ったフィッシュイーターも多く集まります

外洋側や堤防の先端ではシーバスやアジといった回遊魚が狙え、足元のテトラや捨て石にはメバルやカサゴ、アイナメなどの根魚をはじめ様々な魚を狙えます。

常夜灯が設置されている場所も多く、ナイトゲームではエギングやソイなどを狙ったロックフィッシングにも最適です。

陸っぱりの釣り場【漁港・港湾】

陸っぱりから様々な魚種を狙えるのが「漁港港湾」です。

港は大まかに漁船が停泊する場所を漁港、貨物船やタンカー、フェリーが停泊する場所を港湾と分ける事ができます。

漁港・港湾」は人工構造物により潮の変化が起きやすいこと、潮の穏やかな海域ができやすく大小様々な生物が集まるのが特徴です。

大型船が停泊する場所では水深が深く水温が安定しており、魚の越冬場所としても使われるほか、夏の海水温が上がりやすい時期には魚の休憩場所として使われます。

また、このエリアでは海面まで距離がある場所が多いため、掛けた後に取り込む場所やタモやギャフが届くかを確認しておくと良いでしょう。

漁港・港湾」は漁業・物流・商業関係者が仕事をする場所ですので、貨物の運搬車両や航行する船、作業者への配慮が必要です。船やロープに仕掛けを引っ掛けたり破損させないよう船溜りでの釣りを避けるのが良く、ナイトゲームの場合、日中に船舶や港湾施設の位置を事前に確認するのが良いでしょう。

陸っぱりの釣り場【サーフ】

陸っぱりの中でも比較的難易度が高いエリアが「サーフ」です。

サーフとは砂浜・ジャリ浜・ゴロタ浜を含めた浜全般を指します。

海底の変化点に魚が付きやすい反面、サーフは地形の変化に乏しいため、どこでも釣れるという訳ではありません。このため、離岸流海の色や波の形の違いを探しながらランガンするのが一般的です。

比較的水深が浅いためロングキャストが必要であり、タックルもPEラインが主流になるほか、サーフでの釣りは波打ち際からのキャストがメインであるためウェーダーが必要になります。何キロも移動するようなランガンスタイルの場合ベストが必要になるということもあり、陸っぱりの中でも比較的難易度が高いエリアといえます。

難易度が高い反面、自分だけの穴場ポイントを開拓できるのがサーフの魅力であるほか、底質の違いやストラクチャーによって狙える魚種を変えられるのがサーフの利点です。

砂地の海岸線では高級魚とされるヒラメやマゴチ。底質に占める岩の割合が高くなるほど青物や根魚が狙えます。

陸っぱりの釣り場【河口】

陸っぱりからの釣りにおいて「河口」は必ず押さえておきたいエリアの一つです。

河口は淡水と海水が混じり合う汽水域が形成されるエリアです。

このエリアは河川からの流入水が一定量常時流れ込みます。

流入水にはミネラルや植物性プランクトンが含まれているため、それをエサとする小魚が集まります。小魚が集まった結果、小魚を狙うフィッシュイーターの活性が上がりやすいのが河口の特徴です。

また、大雨の後は河川の水が大量に流れ込むため、大型のシーバスの一級ポイントとなることでも有名です。

釣り初心者の方でもポイントを絞りやすく、比較的釣果を上げやすいエリアですので釣り場探しで困ったら立ち寄ってみるのが良いでしょう。

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陸っぱりの釣り場【磯・岩礁帯】

岩礁帯」は陸っぱりの中でも上級者向けのエリアです。

地形と潮通りに恵まれた「磯・岩礁帯」は多様な魚種と大型のターゲットを狙えるのが特徴です。

地形が複雑であるため大量の酸素を海中に供給されることができ、多くの生物を育てる環境が整っています。

流れが早く、水深が深く、海底の起伏も複雑であるため、魚が好む変化点が無数に存在する「磯・岩礁帯」はカサゴやハタといった根魚からアオリイカ、ヒラスズキ、シーバス、青物などが狙えます。

また、磯・岩礁帯ではオーバーハングした磯であれば仕掛けを足元に落とすだけで大型のソイなどが掛かる場合があるほか、カンパチといった大型魚が目の前の沈み根に居着いているといった特徴もあります。

足場が悪いため、掛けた後のランディングポイントの確認やスパイクやフローティングベストといった安全対策は入念に行いましょう。

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2.陸っぱりの攻略方法

ここまでは陸っぱりのエリア別の特徴をご紹介しました。

陸っぱりで効率的に狙っていくために、ここからはエリア別の攻略方法をご紹介します。マヅメや潮周りの変化といった時合には絶対に探っておきたいポイントを厳選しましたのでぜひ参考にしてください。

陸っぱりの攻略方法【堤防】

堤防で狙うべきポイントは「先端」「」「テトラ」です。

堤防の先端

外海に面したポイントを探れる堤防の先端は潮の流れの変化を大きく受ける場所であるため、小魚やフィッシュイーターの回遊が見られる場所です。足場も良いため初心者から上級者までお薦めできるポイントです。

このポイントでは潮通りが良く青物の回遊待ちにも適しているため、ランガンするのではなく堤防の先端でじっくりと腰を据えるのがお薦めです。

回遊待ちは長時間の釣りになる場合が多いため、掛けた魚とファイトをしやすい場所・竿を振りやすい場所を選ぶと良いでしょう。

堤防の角

直線的な堤防が変化している堤防の角もおすすめのポイントです。

ここでは変化点があることによって湾内の流れが大きく変化し、小魚の餌となるエビや甲殻類が集まります

小魚を狙ったフィッシュイーターの活性が上がり、比較的開けていベイトフィッシュが集まる堤防の角では思いがけない大物に出会う場合があるので必ず探るようにしましょう。

堤防のテトラ

堤防エリアで絶対に探っておきたいポイントがテトラです。

海中にテトラがあることで潮の流れが緩やかになり、淀みが生まれます。こうした淀を小魚は休憩場所として利用しているため、魚が集まりやすい場所の一つと言えます。

また、ソイやカサゴといった根魚はテトラの隙間を好みますので、ロックフィッシュでは定番のポイントとなります。

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陸っぱりの攻略方法【漁港・港湾】

漁港・港湾では「船道」「シェード」「明暗」を狙いましょう。

漁港・港湾の船道

漁船やタンカー、フェリーといった大型船が停泊する漁港・港湾では、中心付近の船道の水深が深くなっており、海流が穏やかで水温も安定しているため、多くの魚が好む場所になっています。

さらには船道とスロープ(場所船揚げ場)を結んだラインは人工的なかけ上がりになっていますので、小魚やエビが溜まりやすい場所です。

漁港・港湾では構造物の変化を想像しながら探ってみると釣果が上がりやすくなります。

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漁港・港湾のシェード

シェードとは物陰のことを指します。

浮桟橋や係留された船の下堤防の切れ目といったシェードにはシーバスやメバルといったフィッシュイーターがベイトフィッシュを待ち伏せしています。

また、気温の高い日のデイゲームでは魚は直射日光を避けるため、魚はシェードに逃げ込みますので、一見魚が居ないと感じても丁寧に探ってみるのが良いでしょう。

漁港・港湾の明暗

ナイトゲームでは特に意識したいのが明暗です。

常夜灯の周りには多くのプランクトンが集まります。プランクトンが集まるとプランクトンを餌とする小魚が集まります。

シーバスやタチウオといったフィッシュイーターは活性が高い状態であれば明かりの中でも釣れますが、暗がりの中からベイトフィッシュを狙っているため、明暗の境界付近でバイトがあるのがほとんどです。

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陸っぱりの攻略方法【サーフ】

サーフでは「ブレイク」「離岸流」を狙いましょう。

サーフのブレイク

ブレイクとは「かけ上がり」とも呼ばれる地形の変化のことです。

地形の変化に乏しいサーフではブレイクのような少しの窪みにも魚が集まるため、如何に早くブレイクを探り当てるかが釣果に大きく影響します。

ブレイクを見つけるためには海の色波の形が他とは異なる場所を探しましょう。分かりにくい場合はメタルジグのリフト&フォールで着底までの時間をカウントダウンしながら探るのがお薦めです。

サーフの離岸流

離岸流は沖に向かって早く流れる海流のことです。

離岸流の直下には沖に続く深いスリットができるため、回遊魚やヒラメ・マゴチの接岸ルートとなります。離岸流の幅は10mから30mにもなる場合がありますので、流れの両端も丁寧に探っていきましょう。

地形がワンドになっている場所では、打ち寄せる波が左右に分かれることで離岸流が発生します。このため、目の前の海面だけではなく背後の地形にも十分に意識を向けておくと離岸流を見つけられます。

陸っぱりの攻略方法【河口】

河口では「上げ5分」「潮の下流側」を狙いましょう。

河口の上げ5分

河口では上げ5分を狙いましょう。

河口では潮汐のが釣果に大きく影響します。

なぜなら干潮時に干上がるポイントでは潮位が上がると「ゴカイ」や「ハマトビムシ」といった小魚の餌となる生物が海中に供給されるからです。

小魚の活性が上がると同時にフィッシュイーターの活性も上がります。

すなわち、干潮から満潮になるまでの真ん中の時間である上げ5分が河口におけるベストタイミングなのです。

河口における潮の下流側

潮の下流側では水の動きが複雑になります。

潮流の流れと河口からの流入水が合わさることで潮の流れが複雑化します。潮の流れが複雑になることで海底に深ぼれができ離岸流と同様にスリットが形成されます。

潮の下流側が有利なのはフィッシュイーターの外海からの侵入ルートが形成されるからなのです。

例えば、潮流が河口の左岸から右岸側に流れている場合は右岸側に立つ方が有利ということです。

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陸っぱりの攻略方法【磯・岩礁帯】

磯・岩礁帯では「潮目」「サラシ」「足元」を狙いましょう。

磯・岩礁帯の潮目

海流がぶつかり合うと「潮目」ができます。

海流がぶつかると海中のプランクトンが巻き上げられ、海中に酸素が供給されることで小魚が集まる環境が生まれます。

つまり、フィッシュイーターの活性が上がるということです。

潮目ができるタイミングは「流れが早くなった時」「左から流れていたのが右に変わった時」などです。

海溝や沈み岩によっても潮目ができる場合があるので釣りの最中は常に海の状況に注意しましょう。

磯・岩礁帯のサラシ

サラシとは波と波がぶつかり合ってできる「泡のカーテン」です。

潮目と同様、プランクトンの浮上と酸素の供給により魚の活性が上がるため釣果が上がりやすいことで知られています。

また、サラシの中は泡立っているためルアーや仕掛けを見切られにくいのも釣れやすい理由の一つです。

サラシは波打ち際となる岩の際に発生することがありますので、岩のギリギリを狙ってキャストすることも有効です。

磯・岩礁帯の足元

磯・岩礁帯では足元で釣れることが多々あります。

魚は沖からルアーや仕掛けを追ってきながら捕食のタイミングを測っている場合がありますので、足元まで仕掛けを運んだからといってすぐに引き上げてしまってはせっかくのバイトを逃してしまいかねません。

また、足元がオーバーハングしている場合、手前で待ち伏せしている魚のバイトを逃すことにもつながりますので仕掛けが足元に来ても気を抜かずにいましょう。

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3.陸っぱりの魅力

例えば、目的の釣り場が強風なら反対側の磯場に柔軟な変更するなど、「釣り場」を知っていれば釣りの選択肢が広がります。

また、釣り場探しをしている時「狙うポイント」を知っていれば、ガイドブックに載っていないような場所も見つけられます。

自分の力で釣り場を開拓して穴場を見つけ大物を手にした時。その喜びはひと塩のものになります。

そのような感動を一人でも多くの人に味わっていただけたら幸いです^^

mont-bell
ポイ活

最後までご覧いただきありがとうございました。

参考:

・ソルトゲームの超実践教本 海のルアー基礎講座 エイムック

・釣れる!海のルアー釣り陸っぱり入門 学研パブリッシング

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