毎年11月が『エコドライブ推進月間』であることをご存知でしょうか?
この活動はエコドライブの更なる普及・促進を目的として【エコドライブのための『10の行動』】を提唱する、政府主導の取り組みです。
本稿では車移動が多い釣り人のガソリン代を少しでも節約できるよう『エコドライブのための10の行動』と『行動を実践した場合の節約額』をご紹介します。
エコドライブで浮いたお金でルアーを買うも良し。普段よりも少し遠出するのも良いでしょう。今日から簡単にできて節約に直結する内容ですのでぜひ最後までチェックしてください^^
- お得に釣りを楽しみたい人
- エコドライブの節約額を知りたい人
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1.釣り人必見!【エコドライブ推進月間】とは?
平成18年、政府主導のもと『エコドライブ普及・推進アクションプラン』が策定され、本プランに基づきエコドライブの普及・促進がされています。
「エコドライブ推進月間」とはエコドライブの更なる普及・促進を目的として行楽シーズンであり自動車に乗る機会が多くなる11月を重点取り組み期間として位置付けた活動で、【エコドライブのための『10の行動』】が提唱されています。
2.簡単!エコドライブのための『10の行動』
ここからは環境省HPに掲載されている【エコドライブのための『10の行動』】を引用してご紹介します。
1. ふんわりアクセル「eスタート」
発進するときは、穏やかにアクセルを踏んで発進しましょう(最初の5秒で、時速20km程度が目安です)。
日々の運転において、やさしい発進を心がけるだけで、10%程度燃費が改善します。焦らず、穏やかな発進は、安全運転にもつながります。
2. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
走行中は、一定の速度で走ることを心がけましょう。
車間距離が短くなると、ムダな加速・減速の機会が多くなり、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。交通状況に応じて速度変化の少ない運転を心がけましょう。
3. 減速時は早めにアクセルを離そう
信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。
そうするとエンジンブレーキが作動し、2%程度燃費が改善します。また、減速するときや坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用しましょう。
4. エアコンの使用は適切に
車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能です。
暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないようにしましょう。
たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に設定した場合エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化します。
5. ムダなアイドリングはやめよう
待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130cc程度の燃料を消費します。
また、現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です。エンジンをかけたらすぐに出発しましょう。
6. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や、地図・カーナビなどを活用して、行き先やルートをあらかじめ確認し、時間に余裕をもって出発しましょう。
さらに、出発後も道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ燃費と時間の節約になります。たとえば、1時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走行すると17%程度燃料消費量が増加します。
7. タイヤの空気圧から始める点検・整備
タイヤの空気圧チェックを習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します(適正値より50kPa(0.5kg/cm2)不足した場合)。
また、エンジンオイル・オイルフィルタ・エアクリーナエレメントなどの定期的な交換によっても燃費が改善します。
8. 不要な荷物はおろそう
運ぶ必要のない荷物は車からおろしましょう。車の燃費は、荷物の重さに大きく影響されます。
たとえば、100kgの荷物を載せて走ると、3%程度も燃費が悪化します。
また、車の燃費は、空気抵抗にも敏感です。スキーキャリアなどの外装品は、使用しないときには外しましょう。
9. 走行の妨げとなる駐車はやめよう
迷惑駐車はやめましょう。交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞をもたらします。
迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるばかりか、交通事故の原因にもなります。迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上し、燃費の悪化を防ぎます。
10.自分の燃費を把握しよう
自分の車の燃費を把握することを習慣にしましょう。
日々の燃費を把握すると、自分のエコドライブ効果が実感できます。車に装備されている燃費計・エコドライブナビゲーション・インターネットでの燃費管理などのエコドライブ支援機能を使うと便利です。
3.【まとめ】約1,000円の節約効果
エコドライブのための『10の行動』を実践した場合、
釣行における往復の移動で約1,000円程度の節約が可能になります。
ここからは節約額の算定根拠となる諸条件をお示しするとともに【エコドライブのための『10の行動』】の項目ごとの節約額をご紹介します。
燃費の設定根拠
国土交通省のホームページには自動車燃費一覧(令和5年3月)が掲載されています。
このうち、燃費の設定においては『ガソリン乗用車のJC08モード燃費平均値の推移』を基に取得可能な最新のデータである令和3年度の平均値である24.6km/Lを採用します。
燃料価格の設定根拠
燃料価格については経済産業省 エネルギー庁によって「石油製品の価格調査」が行われています。
このうち、燃料価格においては令和5年11月8日公表の「給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」の調査結果であるレギュラーガソリンの価格173.4円/㍑に基づき節約額の算出を行います。
『10の行動』取組み別節約額一覧表
エコドライブのための『10の行動』を実践した場合、往復の移動で約1,000円の節約になります。
では、一つ一つの取り組みによって「それぞれの取組みでいくら節約できるか?」をご紹介します。全ての行動を実践するのが難しい方は節約効果の高い取り組みだけでも取り入れると良いでしょう^^
エコドライブのための『10の行動』 | 節約額 | 節約効果 |
1. ふんわりアクセル「eスタート」 | 84円 | -10% |
2. 車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転 | 50円 | -6%(※1) |
3. 減速時は早めにアクセルを離そう | 16円 | -2% |
4. エアコンの使用は適切に | 102円 | -12% |
5. ムダなアイドリングはやめよう | 46円 | (※2) |
6. 渋滞を避け、余裕をもって出発しよう | 144円 | -17%(※3) |
7. タイヤの空気圧から始める点検・整備 | 34円 | -4%(※4) |
8. 不要な荷物はおろそう | 26円 | -3%(※5) |
9. 走行の妨げとなる駐車はやめよう | – | – |
10.自分の燃費を把握しよう | – | – |
(※1)市街地では2%程度、郊外では6%程度燃費が悪化するため、郊外の条件を想定。
(※2)20分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、260cc程度の燃料を消費する条件で算出。
(※3)2時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走行し17%程度燃料消費量が増加する条件を想定。
(※4)市街地では2%程度、郊外では6%程度燃費が悪化するため、郊外の条件を想定。
(※5)100kgの荷物を下ろし、3%程度燃費が改善する条件を想定。
(※6)燃費、ガソリン価格は前述の諸条件に基づき、時速60kmで片道2時間の走行した条件を想定。ガソリンの価格173.4円/㍑、燃費24.6km/Lとして燃料価格を422.9円と算出。
4.最近、魚が獲れなくなっている!?
ここまではエコドライブによって1回の釣行で約1,000円の節約が可能であることを示しましたが、エコドライブのメリットは『お金』だけではありません。
そもそもエコドライブを実施する上で忘れてはいけないのは、「環境負荷の低減」にあるからです。
日本経済新聞によると海漁業と養殖業の合計生産量は前年より7.5%減少しており、減少は2年連続を記録。「海水温の上昇による環境の変化が影響を及ぼしている」との見解が示されています。(日本経済新聞:2023年6月1日 18:49)
温暖化で魚が取れなくなっていると言われている昨今、後世に渡って釣りを楽しむためにもエコドライブで持続可能な社会の実現が急務なのです。
最後までご覧いただきありがとうございました。